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zoom RSS 「初級ロシア語 20課」

<<   作成日時 : 2017/06/21 23:41   >>

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 10日ほど前になりますが、「初級ロシア語 20課」を読みました。

 図書館の語学棚で見つけたのです。薄くてシンプル。背表紙に貼られた分類番号シールで出版社名が隠れて読めない。でもそのそっけないたたずまいに白水社の匂いを感じるなあと思ったら、これが大当たりでした(笑)。

 そのまま何気なくページを繰ったら、中身はエクスプレスシリーズそっくりの体裁。この本は一体なんなんだろう?と興味を惹かれ、スキットを読み始めたら、なんだか読めそうだったので、家に借りて帰り、20課まで読みました。

 読み方は「ニューエクスプレス バスク語」のときの読み方(過去記事参照)とほぼ同じ。すなわち、「読むのは会話スキットのみ。文法説明は基本的に読まない。読んでも分からない部分は和訳をチラ見する」という方式。

 実を言うと、この本を読んだのはバスク語よりも前のことです。キリル文字で書かれたこの本が読み切れたから、だったらラテン文字なら楽勝なんじゃないかと思い、バスク語に挑戦したのです。

 でも全く初めてのバスク語に比べると、キリル文字というハンディがあってもやはりロシア語のほうがラクでしたね。ロシア語は全く初めてではないからです。30年以上も前ですが、一時期ロシア語を習っていたことがあるのです。黒歴史以外の何物でもありませんが、一応キリル文字は読める。覚えている単語は僅かですが、まったくゼロではない。

 1月にほんの半日ロシア語にハマったのもたぶん無駄じゃなかったと思います。折り返し地点の10課あたりまでは、さほどストレスを感じずに読めました。

 半分あたりから難しくなり、最後の2、3課は青息吐息でしたが、それでもなんとか最後まで読みきれ、自信になりました。



「初級ロシア語 20課」の正体


 この本の正体(?)はすぐに分かりました。まえがきに
本書『初級ロシア語20課』は、『CDエクスプレス ロシア語』を改訂したものです。
とあった。

 そうかー、だからエクスプレスの体裁にそっくりだったんですね。

 「エクスプレス ロシア語」が出たのが1986年、それにCDを付けて「CDエクスプレス ロシア語」として出たのが1996年、そしてこの本が出たのは2012年。ロシア語のニューエクスプレスが出たのが2007年だから、それよりもあとです。

 勝手に推測したところでは、CDエクスプレスシリーズがニューエクスプレスシリーズとして刷新されたあとも、ロシア語編は絶版にするに忍びなかったので、シリーズから外れた形で残したとか、おおかたそんなところではないかと。

 これは良い実例を知りました。こんな風にシリーズから外れた本が出るんなら、これからもエクスプレスシリーズの体裁の本が出る可能性があるんじゃ・・・? 使い慣れたエクスプレスシリーズの体裁のまま、第二弾、第三弾が出版されるのは大歓迎。複数の先生がこぞってこの形式で本を書く「競作」みたいなのがあっても面白いわね・・・、とか、勝手に夢が広がってしまった(笑)。

 今のところ姉妹本はないようですが、将来「初級○○語 20課」「準初級○○語 20課」みたいな形でたくさんいろんな言語のテキストが出るといいなあ〜(・・・と勝手に期待)。



CDエクスプレスとの比較

 
 さて、これがCDエクスプレスの改訂版なのであれば、元のCDエクスプレスと読み比べてみねばなるまいて。

 思い立ったが吉日。その日のうちに図書館に取って返し、CDエクスプレスも借りてきて読み比べ・見比べました。

 文法説明はちゃんとは読んでいませんが、見たところそう変わってなさそう。

 スキットは大きく変わっている箇所が数箇所ありました。どうして変える必要があったのかは分かりません。特に古い記述があるわけでなし、難しい部分を易しくした感じでもなく、むしろ難化している部分も。

 目に見えて一番大きく変わっているのはフォントでしょうか。ロシア語のフォントが、セリフつきからサンセリフに変わっている。日本語フォントで言えば、明朝体からゴシック体への変化です。そのため、文字が大きくくっきり見える。実はフォントの大きさは変わっていないのですが。

 あと後半の課の行間が広く、お好みとあれば、自分でルビをふれるスペースがある(笑)。ルビを振るつもりがなくても、行間が広いと読みやすいです。 

 こうした配慮により、読み慣れないキリル文字が確実に読みやすくなったと思います。


 しかし、逆にグレードダウンしたところも。

 一つは、二色刷が一色刷になったこと。

 これについては個人的にはあまり気にならないかな。・・・ていうかCDエクスプレス、せっかくの二色刷がてんで生かされていないという、もったいないことになっていたんですね。なので別に一色刷になっても特別変わった気はしません。

 もう一つは、付属CDが変わったこと。

 人によって好みがあるかもしれませんが、わたしはCDエクスプレスのほうが断然好き。「初級ロシア語」のほうも悪くはないのですが、なにしろCDエクスプレスが素敵すぎ♪ 男性も女性も生き生きしていて豊かな抑揚で話してくれるので、耳によく残る。

 「初級ロシア語」の読み上げはゆっくり。ネイティブもゆっくり話そうとするとどうしても自然に話せないんでしょうね。ゆっくりなほうがいい人には「初級ロシア語」はオススメです。

 語学テキストの付属CDの出来って、学習者にとっては相当大事なポイントなのに、本屋でテキストを見ることはできても、CDの視聴はできないので、参考になれば幸いです。



ニューエクスプレスとの比較


 さて、ここまで来ると、どうしても今度は「ニューエクスプレス ロシア語」と比較してみたくなりました。

 どっちがより平易か。


 CDエクスプレスとニューエクスプレスは体裁はほぼ同じです。全20課で、それぞれの課は2ページのスキットと2ページの文法説明で成り立っている。

 けれども難易度が違うのです。一般的に言って、ニューエクスプレスのほうが目に見えて易しい。

 CDエクスプレスシリーズはもともと「速習本」なので、文法も割と網羅的ですが、ニューエクスプレスシリーズは「入門書」としての性格が色濃く、文法事項も語彙も割と絞ってある。

 でもCDエクスプレスの改訂版である「初級ロシア語 20課」が思いのほかラクだったので、ひょっとするとロシア語に関しては「ニューエクスプレスのほうがCDエクスプレスより簡単」という法則が当てはまらないんじゃないか、と思ったわけです。

 そこで翌日また図書館へ行き、今度は「ニューエクスプレス ロシア語」も借りてきました。



 さて、読み比べた結果は・・・。



 やはりニューエクスプレスのほうが平易でした。

 読み比べるうちに、わたしのロシア語力が上がったということもあると思う。でもそれを差し引いても、ニューエクスプレスのほうが平易と思う。


 しかし刊行年を考えると、エクスプレス ロシア語は、当時としては画期的に読みやすいロシア語のテキストだったのではないかと思います。

 1986年って言ったら、わたしがロシア語を習っていた頃と何年も変わらない。わたしが教室で使っていたのも同じ白水社のテキストでしたが、これが字は細かいわ、難しいわ・・・(涙)。今の語学テキストはエクスプレスシリーズに限らず、割と学習者フレンドリーですが、昔の語学テキストというのは、「ついてこられる者だけついてこい」って感じだったんです。

 あと数年遅かったら「エクスプレス ロシア語」に巡り合えてたかなあと思うとなんだか悔しいです。




こんなにシンプルな装丁でなかったら、この本を手に取ることもなかったでしょう。
何が幸いするか分からないものですね。





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うさぎメモ@多言語に夢中
2017/06/29 08:34
「はじめてのロシア語」ナツメ社
 「はじめてのロシア語」を読みました(会話スキットのみ)。※ 読んだのは10日くらい前。記事が全然追いついていない{%冷や汗docomo%} ...続きを見る
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2017/07/10 22:41

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