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<<   作成日時 : 2017/06/23 22:16   >>

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 5月から6月にかけての2週間に渡り、DMM英会話でアルバニアの先生のレッスンを中心に取っていました。名づけて「アルバニア週間」です。

 DMMに在籍するアルバニアの先生11人のうち、10人と話すことができました。



アルバニアという国


 すぐに話が弾んだ「インド週間」のときとは違い、最初はぎこちない出だしでした。

 なぜかというと、あまりにもアルバニアについて何も知らないので、何をどう尋ねていいか分からなかったから(笑)。

 アルバニアについて知っていることといったら、ヨーロッパの最貧国にして、欧州で唯一のイスラム教国(イスラム協力機構加盟国)ということくらい。

 なのに先生方は特に貧しそうな様子もなく、しかもムスリムではないときた。ムスリムだったら聞こうと思っていた質問が使えず、一体何を尋ねていいのやら困ってしまった^^;。


 先生の方も、「え? アルバニアについて聞きたい? なんで?」という感じ。これがギリシャやトルコの先生方だと、待ってましたとばかりに通訳ガイドに早変わり、手馴れた風に写真つきで観光案内してくれるんだけどなあ・・・。アルバニアについて聞きたがる生徒はどうやら稀のようです。

 一応アルバニアにも世界遺産が三箇所あるはずなんですよ。なので「世界遺産があるんでしょ?」と言うと、「日本人ってほんっと世界遺産好きだよねー」と言って写真を探して見せてはくれたものの、いまいちテンションが低い。「一つは学校の遠足で行った。他は行ったことないからよく分からない」・・・って、オススメ感が伝わってこない〜(笑)。




 しかし先生同士の間で、「この人はアルバニアに興味があるらしい」と申し送りがなされたらしく、回を重ねるごとにスムーズに話題が広がるようになりました。


 まず意外だったのが、イタリアとの近さです。



 確かにイタリア、近っっ!! 目と鼻の先〜!


 イタリアのテレビ番組を見る人が多く、バカンスに訪れるイタリア人が多いので、アルバニアではイタリア語が話せるのが普通だそうです。


 更に、ティラナはムッソリーニの時代に一時イタリアに占領され、その頃に都市計画が立てられ整備されたおかげで、今でも美しい景観なのだそう。ある先生は、「最近の建物はヘンテコで嫌い。イタリア時代の建物はきれいで好き。イタリアの占領サマサマよ」と笑っていました。

 あと、イタリアの影響かどうかは知らんけれども、ティラナにはカラフルな建物が多い(googleイメージ参照)。なんかもう、独特なカラフルさ。


 一般に、国民の6割を占めるイスラム教徒は信仰に熱心とはいえず、一応区分けではイスラム教徒ということになってはいるけれど、足しげくモスクに足を運ぶ人は少なく、酒は飲むし、スカーフを被る女性もほとんどいないんだそうです。

 特に社会主義時代を経験している中高年は信仰心が薄く、第一そもそもイスラム化したのはオスマン帝国に占領されたからで、それまではキリスト教徒だったと。今でもキリスト教徒は少なくないそうです。

 とはいえトルコの影響は大きく、トルコ語からの借用語は多いし、料理もブレックやキョフテなどをよく食べるそう。コーヒーも伝統的にはトルコ風。カフェに集って過ごす時間が長いのもトルコっぽい。最近はMulliri i Vjeterという西洋風のカフェチェーンが人気で、伝統的なコーヒーに比べ何倍も値が張るのに、いつも若者でにぎわっているそうです。

 あと、EUにはまだ加盟していないけれど、NATOには加盟しているというのがちょっと意外でした。


 特に面白かったのが、ある先生から聞いたジプシーの話です。

 ・・・っていうと、「ジプシー」って差別語じゃないの? 「ロマ」って呼ばなくちゃいけないんじゃないの?と言われそう。でも先生に言わせると、アルバニアで「ジプシー」にあたる人々には二つのグループがあり、一方はロマ、もう一方は「エジプシャン(Egyptian)」が語源の「ジプシー(Gypsy)」としか呼びようがない人たちなんだそうです。

 「ジプシー」と呼ばれる人々は、普通のアルバニア人よりも明らかに肌の色が浅黒く、一目でわかるのだけれど、アルバニア語を話し、比較的貧しい人が多いものの、他のアルバニア人に混じって暮らし、生活習慣にも特に変わったところはないそうです。

 一方「ロマ(Romani)」は、肌の色や風貌はアルバニア人と見分けがつかないのだけれど、独自の言語と文化を持ち、生活習慣も服装も独特、音楽の才能に長けていて、自分がロマであることに誇りを持っているのだそうです。


 面白いなあ、と思いました。多数派と異なった風貌のグループは違いに気づかぬフリをして多数派に溶け込もうと努力し、風貌で見分けられないグループは逆に違いを際立たせて多勢との差別化を図るなんてね。

 

アルバニア語


 アルバニア語はインド・ヨーロッパ語族のようですが、他の語派には所属せず、イリュリア語という古い言葉がルーツだと言われているようです。

 アルバニア語との最初の出会いは「世界えじてん」の「アルバニア」のページに載っていた挨拶言葉。「Mirëdita(ミレディータ こんにちは)」とFalemindarit(ファレミンデリト ありがとう)」の二つだけ覚えて先生方の前で使ってみました。

 ご覧の通り、文字の読みはローマ字読みに近い。ëはエとアの中間で、省略して「Mirdita」と発音されることもあるそう。

 Mirditaは"good afternoon"の意味で使える時間帯が限られるからと、先生が教えてくれたのが、英語のHelloにあたる「Përshëndetje(ペルシャンディトィェ)」とWhat's up?にあたる「Ç'kemi? (チュケミ?)」。これは使い勝手がよく、今でも使っています。

 アルバニア語のテキストは日本ではほとんど出ていないようです。

 代わりに「アルバニアインターナショナル」という本の巻末に、「資料」と題して、アルバニア語とバルカン言語連合に関する記述を見つけました。

 この本は分厚く、400ページ近い大作。そのうち言語に関して触れているのは巻末の30ページ足らず。

 しかし著者は「アルバニア学」ではなく、「アルバニア語学」がご専門で、ひょっとするとこの最後の資料の部分が一番書きたかった部分かもしれません。

 でもさすがに「アルバニア語の本」なんて読む人は限られてくるだろうからなあ・・・。

 この本は分厚く、最初は難しい内容の本かと思ったのですが、実はそうでもなく、独特のノリがあり、面白かったです。


 この本で知ったことですが、アルバニア語話者で世界的に有名な人がいます。



 それはマザー・テレサ

 ご本人の出生地は現在のマケドニアの首都スコピエ(当時はオスマントルコ領内)だそうですが、父親が現在のアルバニア出身で、母親も今のコソヴォ出身。アルバニア人社会で育ったようです。

 


アルバニア料理


 なんちゃってアルバニア料理を作ってみました。

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ムサカとアルバニア風サラダ。


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ほうれん草とチーズのブレック(Byrek me Djathë dhe Spinaq)


画像
ムサカはcookpadを参考にしました。
ギリシャ料理として有名ですが、アルバニアでもよく食べるらしい。


画像
アルバニア風サラダはこちらのページ(英語)を参考に。
フェタチーズはオリーブオイル漬けダイス状のものをkaldiで購入。


 ムサカとアルバニア風サラダは夕食用に作ったのですが、翌朝のほうが味が馴染んで美味しかったです。

画像
ブレックのアップ。アツアツのサクサク〜。


 ブレックはこのページ(英語)を参考にしました。材料にあるフィロシートが手に入らなかったので、こちらのページを参考に自分で粉から手作り。頑張った\(^〇^)/

 最近オーブンの調子が悪いので、ムサカもブレックも、オーブントースターで焼きました。




 出会ったアルバニアの先生の何人かとは、その後もレッスンを続けています。

 どの先生の英語もきれいですよー。

 アルバニア人なんて、普通に日本に住んでたら滅多に出会えるものじゃない。ちょっとお得な気分の二週間でした。

 

 

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