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zoom RSS アラビア語のお悔やみ

<<   作成日時 : 2018/02/19 13:48   >>

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 2週間のご無沙汰でした。葬式の準備に追われ、ブログどころではなかった。先々週、実父がこの世を去ったのです。その上、元々予定していた娘の結婚式の衣装選びが重なり、さらに仕事の締め切りが重なり、わけのわからないことになっていました。

 葬式って忙しいですね。葬式ラッシュの時節柄、火葬場の予約が取れず、逝去から葬式までなまじ9日もあったものだから、いろいろと凝れてしまったのも多忙の要因。上を下への大騒ぎで、スカイプレッスンでさえ休んでしまった。予約を入れる気力もない日もあれば、入れた予約を忘れ、レッスンをすっぽかしたことも何度かあったっけ。

 たった5分のduolingoでさえ忘れて、ついに葬式当日、1200のストリーク数を失いました。ストリークフリーザーをかけていたのに、なぜか機能しなかった。

 このストリークを失ったら、もう金輪際duolingoなんてやらないだろうと思ったのだけど、また0からチクチク積み上げ始めました。おお、意外と地道じゃん! 自分に感動〜!



 それはそうと、父の逝去に際し外国語でもお悔やみが届きました。英語とアラビア語。

 英語はともかく、アラビア語で追悼が寄せられたのには驚きました。むかし父がお世話したエジプトの先生が在りし日の父の写真に添えてフェイスブックに書いてくださったのです。

 
 

 原文は長いので、そのうちの一文の、そのまた一部だけ抜粋します。

تعازينا الخالصة فى وفاته لجميع السادة المعلمين فى جميع مقاطعات اليابان أعضاء جميعية دروس الفروض والتجارب

(研究会の会員である日本全国の教師の皆さま方に、先生のご逝去を心よりお悔やみ申し上げます。)


 ちなみにスカイプレッスンでエジプトの先生に父の他界を告げたとき、先生がかけてくれた言葉は以下の通り:

خالص العزاء في وفاة والدك

(ご尊父の逝去を心からお悔やみ申し上げます)


 日本語に訳すと同じになりますが、最初のは「お悔やみ申し上げます」の部分がعَزَّى という第二形の動詞、二つ目は عزاء という名詞で、体言止め(というか体言始まり)となっています。عزاءは基本形の動名詞ですが、第2形の動名詞の複数形التعازيを使っても良いみたい。

 ここでふと気づいたんですが、日本語の「お悔やみ」って故人に向けた言葉じゃなく、遺された者向けなんですね。「わたしもあなた方同様、残念でなりません」という意味。日本語だとあんまり目的語を言わないので気づかなかった。

 一方、アラビア語の عزاءは「慰め」という意味で、特に「自分も悲しい」という意味は含まれておらず、直訳すると、「お慰め申し上げます」となる。しかしこれも、故人に向けた言葉ではなく、遺族向けという点では同じです。

 ちなみに عزاءには「葬式」とか「弔問」という意味もあるそうです。



 では故人に向けてはなんと言うか。

 日本語なら「ご冥福をお祈りします」でしょうか。こういうのは決まり文句なので、意味など考えずに使っていますが、改めて考えると、「お悔やみ申し上げます」と「ご冥福をお祈りします」では向ける相手が違うのですね。

 他の部分で「〜تحية لروح 」(〜の魂にご挨拶)という表現が父に向けて使われていました。アラビア語だとこれが故人向けの表現なのかな。

 この投稿にはアラビア語でたくさんコメントがついていました。まだちゃんとは読んでいないけど、どうやらこれらもお悔やみのよう。その多くには「アッラー」が入っていました。日本語のお悔やみ表現はあまりヴァリエーションがありませんが、アラビア語は多いようです。



 このエジプトの方は、父の研究概要をもアラビア語で紹介してくださいました。

 言葉の壁は厚く、異なる言語間の橋渡しをする人がいなければ、書物や文化はその言語圏を出ることはない。こういう方がいなければ、父の研究がアラブ人に知られることはないでしょう。

 インターネットと自動翻訳の登場で、言語の垣根は徐々に下がりつつはありますが、まだまだ高い。何語で本が出版されるかということが、学説の社会認知度にも大きく係わってくるのは、好む好まざるとにかかわらず、厳然たる事実です。

 カズオ・イシグロがもし日本語で小説を発表していたとしたら、ノーベル文学賞を受賞できたかどうか怪しいものです。

 先日読んだDMMのdaily news article「Will English Be Replaced As The Global Language?(英語が国際共通語としての地位を失う日は来るか)によれば、中国が最近、国策として莫大な資金を投じ、学会における中国語の地位向上を目指しているそうです。

 歴史を見ても、植民地政策や帝国支配には、言語政策がつきもの。日本はこれまで大国であるがゆえに、他国の言語政策に無関心でいられた。これからはそういうわけにもいかんでしょう。英語ですら、地位は安泰ではないのです。

 趣味の外国語学習に変な理由をくっつけて正当化する気はありませんが、決して無駄ではないのだということは心に留めておきたいと思います。



 ※ 遺品の整理やら諸手続きやらでまだまだ忙しいので、ブログの更新はしばらく疎らになるかもです。



画像
祭壇に著書の一部と考案に係わったグッズなどを飾って賑やかに。
多くの方々にご参列を賜り、
葬式は盛大にやって欲しいという故人の希望を叶えることができました。




 

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