フォニックスとは : 英語の綴りと音のルール

アフタヌンティ


 最近初めて『英語の綴り字の読み方』を知りました。今まで知らなかったんです。「英語の読み方のルール」を。自分がそれを知らない、ということにも気づいていませんでした。

 英語のつづり方と音のルールについて教えてくれたのは「フォニックス」というメソッドです。「英語圏の小学校などで行われている綴り字の読み方指導」のこと。もともとネイティブの子どものための教育方法です。

 中学・高校・大学と英語を学んできましたが、これまでこうした「音と文字のルール」を体系的に習った覚えがありません。「RIGHTのGHは読まない」とか、「最後にEがついたら、Aはアイと読む」といった知識はどこかで仕入れましたが、あくまで断片的なトリビアに過ぎず、体系的なルールは、その存在すら知りませんでした。

 英語では、基本的に新しい単語が出てきたら、これまでの経験から推測したり、誰かの発音を真似たり、辞書で発音記号を確かめたりするものだと思っていました。

 そしてそのベースになっていたのは「50音のローマ字表」。「B」を「ブ」と読み「M」は「ム」と読むことを教えてくれたこの体系的な知識(但し「英語のための知識」ではない)をベースに、「KNIFEのKは読まない」とか、「最後にEがついたら、Aはアイと読む」といった経験則を積み重ねてきたのです。

 だから、よく「日本人の発音はローマ字読み」なんて批判されますが、そんなの当たり前。だってこれしか習っていないのですから。とはいえローマ字表を批判するのはおかど違いです。これがなければ、「B」も「P」も読めなかったに違いないのですから。なんであれ、ベースになるものがあったからこそ、これまで何とかやってこられたのです。

 そして今、「ローマ字表」を学んだ小学校の4年生のとき以来、実に35年ぶりに、この「英語の基礎」を見直すことになりました。


さようなら! そしてありがとう、ローマ字表!



 フォニックスのルールを覚えることに熱中した3日間は、朝から晩まで「ヘァア~ト」「バークス」「ボウル」など基本単語を大声で発音して、家族に嫌がられましたが、これまで学んできた英単語の一つ一つが根元から掘り起こされ、植えなおされて、生まれ変わっていくのを体感しました。身震いが出るほど、楽しかった!これまでの自分の常識が覆されていくようで、実に爽快でした。

 とはいえ、今までの知識が全てお払い箱になったわけではありません。子音の読み方はほぼ、今までの読み方で良いと確認しました。「B」は「ブ」で、「P」はやっぱり「プ」なのだ、と。

 ただ「N」が「ン」じゃないというのは、目からウロコでした。「N」は「ヌ」なのだそうです。「TEN」は「テン」より「テヌ」に近い感じ。つまり、口を閉じてはいけない。

アフタヌンティ


 根本から常識が覆されたのは、主に、母音の読み方です。いや「常識が覆された」なんでものではない。そもそも「常識など何もなかった」と知りました。つまりわたしはこれまで、英語の母音の読み方について何も知らなかった。ただ行き当たりバッタリ「なんとなくこんな感じ」で読んでいただけだったのだ、と。

 最初はローマ読みに頼っていたのでしょうが、そのうちそれでは説明のつかない読み方に出会いすぎてアテに出来なくなり、どうしようもなくなって、ただなんとなく、テキトーに読んでいた、というのが実情だと思います。

 たしかに、英語には例外が多い。特に母音は例外だらけです。具体的にいうと、実に2~3割が「例外」だそうです。「綴り字と発音の関係」という点に関して、

英語は世界で最悪の複雑極まりないことば
                      (竹林 滋著『英語のフォニックス―綴り字と発音のルール』から引用)

なのだそうです。だから、今回フォニックスで綴りと発音のルールを覚えたからといって、今後初めて見る単語を正しく発音できるとは限りません。

 でも逆にいえば、7~8割の単語にはルールがあるのです。ルールを知ってさえいれば、7~8割は自信を持って読めるのです。最初は、「7~8割ってずいぶん少ないな」と思いました。でもこれまで自信を持って読める単語など1つもなかったことを思えば、御の字です。

チーズスフレ


 思えば、「綴りと発音との間の法則性」は非常に基礎的な知識です。いかなる言語であれ、文字をもつ言語である限り、綴りと発音の間にはそれぞれ法則性があり、英語以外の言語では、入門編の最初に学びます。それが、英語の場合はすっぽ抜けてしまっていた。基礎の基礎がすっぽ抜けたまま、そのことに気づきもしないまま、何十年もきてしまったのだから、不思議なものです。

 なまじ断片的な知識があったから、「(体系的には)知らない」ということに気づかないで来たのかもしれません。でも「断片的に知っている」ことと「体系的に理解している」ことは、全く別です。

 たとえば先ほどの「N」の読み方。これは、わたしでも「全く知らなかった」わけではない。無意識のうちにそうしてきたかもしれない、と思えることでした。でも「意識的に分かって」はいなかった。もしかしたら、たまたま間違えないできたかもしれないけれど、人には教えられない。そして、今後も間違えないでいられるかどうか、分からないということです。



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