まるで『数独』! ペルシャ語を解読してみた

イラン料理店のサモワール 先日ネットで、ペルシャ語の作文が掲載されている個人の方のブログ記事を見つけました。ペルシャ語って、見るのたぶん初めて。でもアラビア語と似た文字を使っています。だからもしかしたら読めるかな、と思って、ちょっと読んでみました。


 ・・・って、

  読めない~~~~~!!


 まあしょうがないか。アラビア語とペルシャ語って、全く別系統の言葉なんですもの。文法からして違う。借用語に期待したけれど、一つ二つ見つかっただけ。アラ、意外と少ない;;

 残念、やっぱり読めないわー、と思い、一度は引き上げました。


 ところが、あとでもう一度訪問し、再び眺めてみたら・・・。

 ・・・あ、分かるかも?! アラビア語からの借用語や、音から推測できる単語を基にして、和訳を参照しながら消去法で推理を働かせると・・・、次から次へと分かってくる~~! まるで数独の世界!


 これは面白い!!


 ほんとに! すごく面白かったので、ご紹介しますね。

 gorbeさんの「テク テク テク テク テク MY ROAD」より「ペルシャ語作文発表」。←レッツ・クリック♪


  



 まず最初に分かったのは、「 کنتکی 」です。字面からして、これはたぶん「ケンタッキー」。

 字面から、これも分かる。「 رستوران 」は、たぶん「レストラン」。

 次に、三箇所出てくる「 چين 」。最初の文字はペルシャ文字独自の文字ですが、これはたぶん「中国」。

 最初の行の「中国」の前と、二行目の「ケンタッキー」の前にある「 به 」というのは、たぶん、「~へ」にあたる前置詞じゃないかな? あ、「レストラン」の前にもある。どうやらそうみたい。

 同様にして、「 در 」は「~で」という前置詞ではないかな? 「ケンタッキー」と「中国」の前にあるので。

 一行目の「 مسافرت 」はたぶんアラビア語からの借用語で、「旅行」とか「観光」とかいうような意味。ペルシャ語にはもしかして、冠詞がない?

 二行目の「 اولين 」も同じく借用語で「最初」という意味。

 するとその後の「 بار 」は、「回・~度目」という意味じゃないかなあ?

 「最初」の前に「 برای 」が「~として」という意味の前置詞だとすると、この3つを続けて「for the first time」(初めて)の意味になる。「旅行」の前にも同じ単語があるので、ここは「旅行で」という感じ?

 「 من 」が最初にきている文が3つあるので、おそらくこれが「わたし(代名詞一人称単数)」。

 一行目と二行目の最後が揃っているので、これは「(私は)行った」という動詞。・・・ということは、語順がSOV。ヒンディー語と同じだ!

 二行目や五行目は、「 من 」(私)で始まらないけれど、動詞の活用がしっかりしているから、主語は省略できるのかな?

 四行目の最後にも語尾が揃っている単語がある。「 خوردم 」、これはおそらく「(私は)食べた」という動詞。

 三行目の最後「 بود 」と六行目の最後「 بودم 」が似ている。だからたぶんこれは「be動詞の過去形」。・・・とすると、一人称単数の変化形の特徴は、最後がミーム( م )で終わること? 「私は~しました」というときは、ミームで始まり、ミームで終わるわけだ。「m」の音が「私」を示す。おお、これは西洋言語っぽいぞ♪

 「 می 」というのも二回出てくるけど、これも一人称単数がらみの代名詞なんじゃあないかなあ? でもなぜ突然こんなところに? もしかして「食べる」は、フランス語の代動名詞張りに「自分に食べさせる」と表現するとか?? んー、ここはよく分からない。

 三行目のいちばん最初、「 چون 」は西洋言語の語順を適用すれば、「~ので」という接続詞のはず?

 三行目、四行目の「 غذای 」や「 غذا 」は、「料理」や「ご飯」という意味かも。アラビア語の「 غذاء 」(食べ物)に似てるし。語尾が違うのは、格変化??

 四行目で残るは「 هرروز 」だけなので、これが「毎日」という副詞かな?

 五行目の最後、「 نرفتم 」は、語頭に「 ن 」がついている。たぶんこれは「否定辞」。否定が「 ن 」とは、いよいよ印欧語族っぽくなってきた♪

 五行目で残るのはあと「 هيچوقت 」だけなので、これがたぶん「決して」。

 一行目は、「 شش سال پيش 」が「六年前」、残る「 تنها 」が、「一人で」。

 六行目は「 سه هفته 」が「三週間」。数詞はたいてい短いので、たぶん最初のが数詞。となると、一行目は「 شش 」が「六」かな?

 「 خيلی خوشمزه 」が「とてもおいしかった」で、「 خيلی خوش گذشت 」が「とても楽しかった」なら、「 مزه 」が「美味しい」にあたることになる。これ、「マザー」と読むのかなあ? そしたらヒンディー語と同じなんだけど。偶然?

 で、「 گذشت 」が「楽しい」だとして、じゃあ残った「 خيلی خوش 」が「とても」?? んん? 長すぎやしないか? もしかして形容詞は必ず「 خوش 」が最初につくとか。・・・この辺はよく分からない。

 最後の行、「 به 」(~へ)の後ろの「 آنجا 」、これは「そこ」とか、そんな感じの場所代名詞じゃないかな?

 で、仮に「 دوباره 」が「もう一度」だとすると、「 خواهم 」は「(私は)~したい・望む」? 最後がミームだし。最後の文は、「わたしは望む、もう一度そこへ行くことを」という感じかなあ?

 でもなぜ最初が「 من 」じゃなくて「 می 」?? ・・・あ、もしかして、動詞の前に主語がくるときは、こういう形になるのかなあ?

 

  



 ・・・以上。


 ね? どう? すごいでしょう??

 まさに「数独」でしょう?

 初めて見る言語でも、周辺言語の知識を足がかりにして消去法とロジックで丹念に糸をたぐりよせていくと、なんとなく、全体像が見えてくるんですねえ~!


 まあ、結局分からなかったところもあるし、間違っているところもあると思います。

 でもそれでいいの。ここにこんなふうに書いておけば、いずれ、誰かが「ここはこうだよ」って教えてくれるかもしれないし(笑)。


 本や先生から100%正しい知識を教えてもらっても、半分も身につけばいいほう。でも自分で推測したり発見したことって、正しさは半分かもしれないけれど、ほぼ100%身につきます。だから考えようによっては、お得です^^。

 だってほら、2、3時間、短いペルシャ語の文章を見ていただけで、もう、ペルシャ語が「見知らぬ言語」ではなくなった。さっきまでゼロだったものが、今はもうゼロではない。それってすごくないですか?

 わたし、間違いはいつでも正せると信じているので、間違うのは、怖くありません。自分が考えたことが結果的に合っていなかったとしても、考えた道筋は、決して無駄にはならない。むしろ間違ったからこそ身につくこともあるので、当て推量でいいから、「ああかな」「こうかな」っていっぱい考えたいと思います。




 とにかく! 「数独」式・ペルシャ語の解読、アラビア文字が読める方は、ぜひやってみてください! 絶対ハマるから~!

 わたしも、またこういう機会に恵まれたら、ぜひやってみるつもり!

 こうやって、隣へ隣へと、言語の世界を広げていかれたらいいなー♪





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  • 初めてのペルシャ語ノート

    Excerpt:  「林檎物語」で作った自慢のペルシャ語ノートです↓ 表紙のデコが完成したので、早速自慢^^。 Weblog: うさぎメモ@多言語に夢中 racked: 2014-07-05 11:55