辞書考: 電子辞書と紙辞書

 辞書買っちゃった、辞書買っちゃった♪ フィンランド語の辞書、買っちゃった!! ちょっと早いけれど、「芬日」つまり「フィンランド語―日本語」の辞書を手に入れました。

 辞書の購入は、わたしにとって一つの儀式です。辞書って高いでしょ?そこを押して買うのですから、それ相応の決意が必要です。わたしの場合、辞書の購入は、今後もその言語を学び続けるぞ、という決意表明なのです。

 最初の辞書を購入するのは、たいてい入門テキストを2、3冊終え、単語を500くらい覚えた頃。どれがいいかなあ、と楽しみながらさんざ考えた末、購入します。

 今回はちょっとフライング気味。欲しかった辞書がたまたま安くなっていたので。それでも6000円! これまで一冊の辞書にかけた最高価格は2割引きで買った日アラの5000円なので、高値記録を更新しました。

 でも思い切って買ってよかった! わざわざ遠くの図書館まで見に行き、選んだ辞書です。注文してから届くまでの数日間の長かったこと! 届いてからはもう嬉しくて嬉しくて、適当なページを開いては眺めています。旅の指さし会話帳を眺めていたときとはまた違った発見があり、もう大満足です。

 たとえば、フィンランド語って複合語が多いんだな、とか。フィンランド語は名詞の語形が猫の目のようにクルクルと変化し、見るたびに形が違うかのようですが、複合語は実に単純。二つの語をつなぎ合わせただけ! しかもその語形変化は元の語と同じはず。これはラクチン♪

 あと、たとえば語尾に動詞の語尾にjaをつけると「~する人」になり、musをつけると「~すること」になるといった、派生語システムにも気づきました。基本になる語を一つ知っていると、世界がどんどん広がりそうで、楽しみです。



 フランス語や英語などでは電子辞書の便利さに慣れ、紙辞書にはご無沙汰気味のわたしですが、やはり紙辞書もいいですね^^。パッと紙面を見渡せる感じがよい。目的の単語に行きつくまでのスピードは電子辞書に敵いませんが、のんびり眺めるのに実に適している。

 実は、フィンランド語の辞書を見に行ったとき、たまたまそばにフランス語のプチ・ロワイヤル和仏辞典が置いてあったのですが、何気なく手に取ってみたら、これが非常に読みやすく、しばし夢中になって読みふけってしまいました。家路に向かう間ずっと、「これも絶対買う!」と意気込んでいたのですが、家に着いて気づいたことには、すでに持っているじゃないですか(汗)。電子辞書に入っていることに気付いたのです。

 改めて見直してみたら、図書館で読んだことがちゃんと載っている。今まで全く気付かなかったんですねえ、この電子辞書の中に、こんなに豊かな世界が広がっていたとは。宝の持ち腐れを反省しましたが、同時に、紙と電子データというメディアの違いも実感しました。


 「電子辞書か、紙辞書か」という議論はよくありますが、わたしにとってはどちらも大事です。両方あるならそれに越したことはないと思います。

 更に、電子辞書との住み分けを考えて紙辞書を選ぶと、より効率的。電子辞書と併用する場合、語数の多さは電子辞書に任せ、紙辞書は語数少なめ、その分読みやすいものを選ぶと、バランスがよいのではないかと。

 なぜなら、電子辞書の登場以来、紙辞書の役割は「引いて使うもの」から「読むもの」にシフトしていると思うからです。語数の多い辞書は引いて使うには適していますが、通読には適していない。重いしかさばるし、字は細かいし。第一そんなに語数があったって、どうせ全部読み切れっこない^^;。

 フランス語の電子辞書を手に入れて以来、中辞典にはご無沙汰ですが、語数の少ない初級用の辞書はときどき眺めています。紙辞書の語数とデジカメの画素数は、少なめに限る、というのがわたしの持論です(笑)。

 あと、余白の多い辞書もいいですね。余白にいろいろ書き込めるから。アラビア語の場合、オンライン辞書アラジンの出来が素晴らしく良いので、電子辞書代わりにこれで調べ、要点を紙辞書の余白に書き写す、という使い方をしています。


 とはいえ、電子データだけでは完結できないのは、わたしがアナログ人間だからかも。平成生まれのうちの娘たちは、そもそも紙辞書なんてものは使ったことがないし、それで用が足りているようです。最近の電子辞書は手書きでメモを書きいれたりラインマーカーを引いたりすることも可能ですからねー。どうしても紙辞書を一つ、と思うのは、世代的なものかも、と思ったりもします。

 まあ、ごく一部を除く大半の言語には、そもそも電子辞書なんてものは存在しないので、電子辞書と紙辞書で迷う必要もなく、ある意味平和ですね^^。



 ところで、今回わたしが買ったフィンランド語日本語小辞典は、総語数が17000語と手ごろで、文字が大きめ、紙質もよく、扱いやすい大きさ・重さ、品詞活用表が超充実しているのが魅力です。

 唯一、用例がほとんど載っていないのが残念ですが、今の時代、調べようと思えば何でもインターネットで調べられるので、もはや辞書が完璧である必要はない。むしろ今どきの紙辞書で一番大事なのはバランスだと思うので、これはこれで満足しています。

 気になる単語にアンダーラインを引き、余白に類義語や反意語などを書き足したら、ちょっぴり「マイ・辞書」っぽくなりました。段組みがないので極細付箋紙も貼りやすい。

 わたしにとって、辞書は完成品ではなく、自分の手で育ててゆくもの。この子とも、これから存分に付き合って、大事に育てていこうと思います。



文字の細かい巻末の品詞活用表は、拡大コピーして別冊を作りました。

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