これだから発音は面白い
最近はもう、トルコ語のBusuuもDuolingoも完全放置。Duolingoはアイルランド語だけやっています。面白いわー、アイルランド語。
何が面白いって、言葉のしくみが面白い、発音が面白い。全部面白い^^。
ことに発音。アイルランド語が、というより、発音というもの自体にハマっているのかも。発音練習って何か別のことをしながら片手間にできるからいい。料理しながら、エクスサイズしながら、顔を洗いながら、夜寝ながら。思いつくままに、口からいろんな音を出してみる。
昔は発音練習が嫌いで、入門テキストの発音のページだって全部とばして読んでいたんですけどね。それが今じゃえらい変わりよう。
「発音って面白い!」と最初に意識したのは、3年前、中国へ行ったときです。
旅行に出かける前に一週間くらい、発音ばーっかりやっていきました。中国語って単語の音節が少なく、どれも似たり寄ったりなので、発音と声調が正確でないとたぶん通じないゾ、と思って。そのとき発音練習の面白さに気づきました。
中国語には「そり舌音」というのがあって、これが日本人には難しい。最初は全くできなくて、でも数日ムキになって練習していたら、それっぽい音が出るようになった。中国で使ってみたら、ガイドさんに褒められました。
ガイドさんの褒め言葉以上に嬉しかったのは、同じツアーの方々の感想です。
「あらまあ、顔つきまで中国人になっちゃって」
と、みんなに言われた(笑)。
外国語を学ぶ者にとって、「ネイティブに見える」という以上の賛辞が他にあるでしょうか? まさか顔の造作までは変わらないでしょうが、言語によって使う口周りの筋肉が違い、口の開き方も違うので、そういう筋肉を使って外国語を喋ると、自然と顔つきがネイティブっぽくなるのでしょう。もう、やったあ!って感じ^^。
今は全く中国語はやっていませんが、このそり舌音は、思わぬところで役に立ちました。今年の4月にDMM英会話を始めたとき、最初の一ヶ月くらい、徹底的に発音を見ていただいたのですが、英語のRが発音できず、何度やっても先生にOKがもらえませんでした。
「でも大丈夫。君は巻き舌のRが発音できるから、英語もそれで発音しておけばいい。それでも100%通じるから」と慰められたのですが、悔しくて、なんとか英語のRも発音できるようにならないかと思い、数日間、ひたすら英語のRを練習しました。
そしたらあるとき、突然ひらめいたんです。中国語のそり舌を応用することに。
中国語のそり舌、特にshやrは、舌と上あごを近づけた僅かな隙間から息を出すことで出る音。英語のRもそうなんじゃないか、って。舌の位置や使い方が違うから、出てくる音自体は全く違うんですが、英語のRも、音の出るしくみ(?)は、そういうことなのかな、って。
いまいち確信はありませんでしたが、とりあえずその線で練習し、数日後、先生の前でやって見せたら、見事にOK。つまり、その理解でよかったらしい。突然できるようになったので、先生も驚いていました。
実はそれまで、一生懸命、Rの音を、声で真似て出そうとしていたんです。でも実際は、音というのは舌の位置や使い方が正しければ、あとは息を出すだけで出てくるもの。それに気づかせてくれたのが、中国語のそり舌の経験だったというわけです。
アイルランド語のDuolingoをやっていて気づいたのは、いかにNとLの音が似ているか、です。LがNに聞こえることがある。なぜかと思い、口の中でN、L、N、L・・・とやってみたら、舌の位置が同じなんですね。違うのは鼻腔を開くかどうかだけ。Nは鼻腔を閉じる。Lは開くんです。それ以外はどこも違わない。
よくMとNの違いを語るとき、「Mは口を閉じ、Nは口を少し開けておく」と書いてあったりしますが、実際、MとNの違いを特徴づけるのは、口の形より、舌が上前歯の裏側についているかどうかなんですね。MとNは、どちらも鼻音であるという点では似ているけれど、舌の位置に関しては、NはLに似ている。
こういう理解は、RとLの聞き分けにも繋がるのではないかと期待しています。新しい言語を学ぶと、いままで気づかなかったことに気づく。そしてとそれがまた他の言語にも生かせる。お得ですね^^。
発音は一度できるようになると一生モノ。しかも、一つの言語で習得した発音が、他の言語にも使える。ロシア語で習得した巻き舌が、30年経った今も何の苦もなく出来、アラビア語やスペイン語で役に立っている。これができるだけでもネイティブに「お?」って思ってもらえ、すんごいお得感があります。
他にも、フランス語のRとアラビア語のغ、ドイツ語のchとスペイン語のjなど、一度習得しさえすれば、様々な言語で共通して使える音がある。
第一、まず日本語にない音を出すのが楽しい^^。50年以上も人間やってきたのに、今まで出したことのない音がたくさんある。そういう音が初めて自分の口から出てくるときの面白さといったら・・・!! なんか別の自分を発見したような、そんな気分になります。
何が面白いって、言葉のしくみが面白い、発音が面白い。全部面白い^^。
ことに発音。アイルランド語が、というより、発音というもの自体にハマっているのかも。発音練習って何か別のことをしながら片手間にできるからいい。料理しながら、エクスサイズしながら、顔を洗いながら、夜寝ながら。思いつくままに、口からいろんな音を出してみる。
昔は発音練習が嫌いで、入門テキストの発音のページだって全部とばして読んでいたんですけどね。それが今じゃえらい変わりよう。
「発音って面白い!」と最初に意識したのは、3年前、中国へ行ったときです。
旅行に出かける前に一週間くらい、発音ばーっかりやっていきました。中国語って単語の音節が少なく、どれも似たり寄ったりなので、発音と声調が正確でないとたぶん通じないゾ、と思って。そのとき発音練習の面白さに気づきました。
中国語には「そり舌音」というのがあって、これが日本人には難しい。最初は全くできなくて、でも数日ムキになって練習していたら、それっぽい音が出るようになった。中国で使ってみたら、ガイドさんに褒められました。
ガイドさんの褒め言葉以上に嬉しかったのは、同じツアーの方々の感想です。
「あらまあ、顔つきまで中国人になっちゃって」
と、みんなに言われた(笑)。
外国語を学ぶ者にとって、「ネイティブに見える」という以上の賛辞が他にあるでしょうか? まさか顔の造作までは変わらないでしょうが、言語によって使う口周りの筋肉が違い、口の開き方も違うので、そういう筋肉を使って外国語を喋ると、自然と顔つきがネイティブっぽくなるのでしょう。もう、やったあ!って感じ^^。
今は全く中国語はやっていませんが、このそり舌音は、思わぬところで役に立ちました。今年の4月にDMM英会話を始めたとき、最初の一ヶ月くらい、徹底的に発音を見ていただいたのですが、英語のRが発音できず、何度やっても先生にOKがもらえませんでした。
「でも大丈夫。君は巻き舌のRが発音できるから、英語もそれで発音しておけばいい。それでも100%通じるから」と慰められたのですが、悔しくて、なんとか英語のRも発音できるようにならないかと思い、数日間、ひたすら英語のRを練習しました。
そしたらあるとき、突然ひらめいたんです。中国語のそり舌を応用することに。
中国語のそり舌、特にshやrは、舌と上あごを近づけた僅かな隙間から息を出すことで出る音。英語のRもそうなんじゃないか、って。舌の位置や使い方が違うから、出てくる音自体は全く違うんですが、英語のRも、音の出るしくみ(?)は、そういうことなのかな、って。
いまいち確信はありませんでしたが、とりあえずその線で練習し、数日後、先生の前でやって見せたら、見事にOK。つまり、その理解でよかったらしい。突然できるようになったので、先生も驚いていました。
実はそれまで、一生懸命、Rの音を、声で真似て出そうとしていたんです。でも実際は、音というのは舌の位置や使い方が正しければ、あとは息を出すだけで出てくるもの。それに気づかせてくれたのが、中国語のそり舌の経験だったというわけです。
アイルランド語のDuolingoをやっていて気づいたのは、いかにNとLの音が似ているか、です。LがNに聞こえることがある。なぜかと思い、口の中でN、L、N、L・・・とやってみたら、舌の位置が同じなんですね。違うのは鼻腔を開くかどうかだけ。Nは鼻腔を閉じる。Lは開くんです。それ以外はどこも違わない。
よくMとNの違いを語るとき、「Mは口を閉じ、Nは口を少し開けておく」と書いてあったりしますが、実際、MとNの違いを特徴づけるのは、口の形より、舌が上前歯の裏側についているかどうかなんですね。MとNは、どちらも鼻音であるという点では似ているけれど、舌の位置に関しては、NはLに似ている。
こういう理解は、RとLの聞き分けにも繋がるのではないかと期待しています。新しい言語を学ぶと、いままで気づかなかったことに気づく。そしてとそれがまた他の言語にも生かせる。お得ですね^^。
発音は一度できるようになると一生モノ。しかも、一つの言語で習得した発音が、他の言語にも使える。ロシア語で習得した巻き舌が、30年経った今も何の苦もなく出来、アラビア語やスペイン語で役に立っている。これができるだけでもネイティブに「お?」って思ってもらえ、すんごいお得感があります。
他にも、フランス語のRとアラビア語のغ、ドイツ語のchとスペイン語のjなど、一度習得しさえすれば、様々な言語で共通して使える音がある。
第一、まず日本語にない音を出すのが楽しい^^。50年以上も人間やってきたのに、今まで出したことのない音がたくさんある。そういう音が初めて自分の口から出てくるときの面白さといったら・・・!! なんか別の自分を発見したような、そんな気分になります。
