柔軟性とブレなさ、どっちが大事?

 一か月ほど前のこと、ポリグロットのLindieさんのチャンネルに以下のような動画が追加されました。



Mindsets you need to have to learn any language!



ポリグロットによる柔軟性のススメ

 この動画でわたしが面白いなと思ったのは、外国語学習に重要な5つの心構えの二番目にFlexibility(柔軟性)が挙げられていることです。外国語学習におけるフレキシビリティの重要性は、これまであまり言われてこなかったと思うので。


 一般に「柔軟性」「フレキシビリティ」「臨機応変」といった言葉自体は良いイメージです。だから有名なポリグロットに「フレキシビリティが大事」と言われれば、「その通り」と無批判に頷いてしまいそうですが、そのフレキシビリティの具体的な内容は


  1、合わないと感じた学習方法はやめ、新しい方法を探す


  2、学習計画は立てず、気が向いたときに学習する


です。これってけっこう反論が出そうな内容ではないでしょうか。頷きかけた首を元に戻した人も多いのでは? 少なくとも日本人にはウケそうにない提言だと思います。



 これまでわたしがよく目にしてきた学習の心構えはこれとは真逆で、


  1、やり方をコロコロ変えるのは良くない


  2、計画を立て、毎日定期的に学習する


というのが通常推奨されているところだと思います。



 外国語学習というと普通、


ブレずに


淡々と


腰を落ち着けて


努力を継続


するイメージではないでしょうか。つまり従来の外国語学習はむしろフレキシブルとは逆のイメージだった気がします。



わたしが思うに

 結論から先に言ってしまうと、私個人としては、柔軟性とブレないこと、どちらがより大事ということもなく、それぞれ自分に合わせて塩梅を加減するのが肝心かな、と思います。


 例えば、真面目すぎて融通が利かない人はリンディさんのフレキシブルさを少し見習った方がいいと思う。


 一方、よく言えばフレキシブル、悪く言えば移り気という自覚のある人は、有名なポリグロットの尻馬に乗って「まさしく柔軟性が大事!」との意を強くしないほうが良いと思う^^; このタイプは従来通りブレなさを重視したほうがバランスが取れてよいのでは、と思います。


 わたし自身はというと典型的に後者のタイプ。言われなくても柔軟性を発揮し、やり方をコロコロ変えて何やってんだか分からなくなるので、ちっとは一つところに腰を落ち着けて取り組もうと心掛けるほうが良い気がします。




やり方を変えたくない心理

 ただ、前回のブログを書いたとき、そんなわたしでも従来のやり方に固執したことがあったなあ、と気づきました。


 それはスペイン語オンラインレッスンを始める前のこと。


オンラインレッスンを受けようと思ったきっかけは、当時スペイン語とフランス語のオンラインレッスンを受けている方のブログがあり(URL失念)、これは面白そう&喋れるようになりそうと思ったからです。


 とはいえ、最初は羨ましいと思いつつ踏み出す勇気が出ず、1年くらいただブログを読むだけで、自分もやってみようとはしませんでした。
と前回のブログに書きました。


 この最後の1年くらい、自分もやってみようとしなかったのはなぜだったのでしょうか。


 前回の記事にも書いた通り外国語で会話することが怖かったからというのも一つにはあったと思います。でも記事をアップしたあとつらつら考え、当時の気分を思い返したところ、それだけではなかったと気づきました。


 新しいやり方が効果的であることを恐れていたのだと思います。なぜなら、もし新しいやり方が効果的だったら、もっと早く試せばよかったと悔やむことになるからです。


 つまりそれまでのやり方を否定したくなかった。だからお試しレッスンを試すのが怖かった。試すだけならタダなのに、なんだかんだと理由をつけて先延ばしにしたのは、これまでしてきたことを後悔したくなかったからです。


 で、新しいやり方を試さない最大の言い訳は「別に喋れるようにならなくてもいいし」でした(笑)。今から思うと完全な負け惜しみでしかないんですが、当時「なぜオンラインレッスンを試さないのか」を自問自答すると、最終的に行き着く言い訳は常にこれでした。


 ハハハ、我ながらネガティブですねえ。もし新しい方法が効果的だったら明るい未来が待っていると期待すりゃいいのに、過去を損した気分になるなんてね(笑)。ほーんと後ろ向き。




 でもこういう心理はわたしだけのものではないと思います。おそらく多かれ少なかれ、誰にでもあることじゃないでしょうか。特に、それまでの道のりが長ければ長いほど航路変更は難しくなる。人間誰だって過去の努力が無駄だったとは思いたくないですからね。心がかき乱されるような行動を無意識に避けるわけです。年齢を重ねるごとに新しいことに一歩を踏み出しづらくなるのも、こういう理由からかもしれない。


 でも、新しいやり方を試した上で従来のやり方を選択し直すのならともかく、試しもせずに選択肢から除外しているとしたら、それこそソンですよねえ。だってこれからまだ数十年生きるわけだから。




ケースバイケース

 「柔軟性」と「ブレない姿勢」、どちらも大事ではあるけれど、この二つはほぼ真逆なので、両立は無理。どちらを取るかは二者択一です。


 また、常に新しいやり方を選択することが「柔軟性」ではないし、新しいやり方を選択しないことが「ブレない姿勢」でもない。上記のわたしの例のように「ブレない姿勢」に見えて実は単に臆病風だったりとか、やり方をコロコロ変えるのは単に飽きっぽいからかもしれないわけです。


 同様に、毎日コンスタントに学習することが常に良いわけでも悪いわけでもなく、全てはケースバイケース。その場その場において目下の自分にとってベターなほうを選んでいくことになります。



 リンディさんの動画が素晴らしいのは、「ブレない姿勢」が絶対良いはずという思い込みに、新しい風を吹き込んでくれたこと。「柔軟性」という真逆の選択肢を教えてくれたことです。




1、従来の学習イメージに囚われない


2、常に真逆の選択肢があることを忘れない


3、メリットとデメリットを天秤にかける



 以上の三点に留意し、自分にとって良いほうをその場その場で選んでいきたいものです。




 ※現在新しいパソコンにゆるゆる移行中。まだ環境が整っていないので、ブログに画像も貼れない(涙)。新しいキーボード操作にも慣れず、使いづらくてしょうがない(涙)。今回はやっと最後まで書き終えたけど、しばらく更新が滞るかもしれません。


 インスタのほうは更新しているので、もし良かったら見てください。こちらです。






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