五十肩体験記 その3 マッサージ

 前回の続き。(その1はこちら)


 受診日が来るまでに良くなって必要なくなり、キャンセルすることになるだろうと思いながら入れたリハビリ科の予約。けれどもそんな奇跡は起きませんでした。最初の数日、整形外科を受診した際に医師に教えてもらった肩の運動をちょこっと実践してもみたのですが、痛みが増しそうな気配がするばかり。この一週間、一向に良くはならなかった。

 ・・・いや、一向に良くならないばかりか、少し悪化していたかもしれません。しかも受診日の数日前、孫に左肩にのしかかられ、非常ーーーーに痛い思いをしました。もう死ぬかと思った。めっちゃ痛かった。肩の状態そのものより、まず精神的ダメージが大きく、この状態でリハビリをする(=肩や腕を動かす)のは気が進みませんでした。年末の二の舞になりそうで怖かったのです。

 でもここで行かなかったらまたいつ予約が取れるか分からない。なので勇気を拾い集めて行くことにしました。実はこの病院ではリハビリ科に行くまえには必ず整形外科の医師との短い面談があり、もしかしたらそこでドクターストップ(?)がかかるかも、と期待したのもあったと思います。

 今日の先生は前回とは別の先生でした。「リハビリをする自信がない」と伝えると「リハビリ科で相談してください」と言われ、まあ結局ドクターストップはかからなかったのですが、それが良いリハーサルとなったのか、リハビリ科で「自分としてはリハビリに入るのはまだ怖い」と正直な気持ちを理学療法士に伝えることができました。

 すると「分かりました。じゃあ今日はリハビリはせず、マッサージだけにしておきましょうね」と言ってもらえ、ホッとしました。


 マッサージの前にまず測定を行いました。どのくらいまで無理なく曲げられるのか。肘を曲げた状態で、腕がどれくらい上に上げられるか、角度を測定しました。次は肘を曲げないで測りました。それから、肘から下がどれくらい外に倒せるかも角度を測定しました。なるほど。こうやって数値化するわけですね。この角度がだんだん広くなっていけば、ここに来た甲斐があったということになります。

 人の手っていいですね。温かい。マッサージは気持ちがとても良かったです。左肩から左の二の腕にかけて、温かい手にゆっくり揉まれ、気持ちがリラックスしました。

 マッサージを受けたあと、軽くまた測定しました。数値はみませんでしたが、わたしの目にはちょっと角度が広くなったように映りました。リハビリはしなかったけど、ちょこっと効果があったかな、と嬉しくなりました。


 ところが。マッサージと測定を終えたあと、「肩を上げたり下げたりしてみてください」と言われ、肩をすくめるように上げると、肩の付け根(?)がズキッとしました。肩を下げ、もう一度上げると、また同じ痛み。三回目もまた・・・。四回目は怖くてもうやりませんでした。

 それはここ半年の間で感じたことのない種類、場所の痛みでした。激痛というほどではないけれど、鋭い、いやーな感じの痛み。

 「どうですか?」と理学療法士さん。

 ここで「痛い」と言えれば良かったのですが、言えませんでした。

 代わりに口から出てきたのは「いいみたいです」でした。

 今から思うと「バカじゃないの?」と思うけど、でも言えなかったんです。温かい手で十分以上もマッサージしてくれた人に、「痛くなりました」とは。

 きっとこれは好転反応ってやつかもしれない、とまた期待しました。

 でもそうじゃなかったみたい。

 その痛みは肩を動かさなくても続き、その晩から痛みで夜眠れなくなりました。

 あの悪夢のような正月前後の状態に逆戻りしたのです。


 続く



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