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zoom RSS 「トルコ語文法読本」 勝田茂

<<   作成日時 : 2014/05/12 19:25   >>

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 勝田茂著 「トルコ語文法読本」(大学書林 1986年)を読み終えました(練習問題・読み物を除く)。ノートにまとめながら、じっくり2週間くらいかけて読みました。今年のゴールデンウィークはこれ一冊読んで終わった。

 えもいわれぬ名著でした。

 幸いなるかな、トルコ語学習者。こんな文法書があるなら、鬼に金棒。この先もやっていけそう、と思いました。

 最初はなんだか難しく思えて、すぐ図書館に返してしまったんです。なんせ、大学書林。文字は細かいし、紙は薄くて裏の文字が透けているしで、「無理っ」と思った。しかも練習問題や読み物もあって、なんか面倒くさそうだったし。

 でももう一度借りて読み始めたら、もう止まらなくなっちゃった。さすが、大学書林。上製本なので、本を開いたままにしておけるのですよ。いつも本を開いたままにしておき、ヒマを見つけては少しずつノートに写しながら読み進めました。

 ああ、こんな本に出会えて、幸せーーー!! 図書館に返却しなくてはならないので、必要最低限の事項はいちおうノートに書きとりましたが、・・・買っちゃうかも。5000円以上するのですが。

 文法なら文法だけ、問題集なら問題だけ、読み物なら読み物だけと、何かに特化した本のほうが、本当は好みなのですが。でも30年近く前、そんな贅沢は言ってられなかったんでしょうね。なんせトルコ語なんてやる人、今より少なかっただろうし。一冊売るんだってターイヘン。

 もし最近出た版の紙質が昔より良くなってたら、買います。5000円といえば、一か月分のスカイプレッスン代に匹敵する大金ですが、ウン、たぶん買っちゃう。

 30年近く前に出たこの本がまだ絶版になっていないというのも、最初は驚きでしたが、読み終えた今となっては納得できます。だってこれに代わるような本、他にないもの。

 同じ大学書林 の「トルコ語文法入門」(以下、竹内文法と略す)も、白水社から昨年出た「トルコ語文法ハンドブック」(同、林文法)にもそれぞれ強みはあるけれども、最もスタンダードというか、「これ一冊あればたいてい大丈夫」的な万能感・網羅感となると、やはりこの「トルコ語文法読本」(勝田文法)をおいては他にないと思った。


 とにかく、かゆいところに手が届く本でした。「そうそう、ここが知りたかったの」という部分がほとんど解説されていた。

 たとえばアクセントの位置について。竹内文法にもアクセントの位置は記されていましたが、 勝田文法は、実例だけでなく、言葉で説明されてもいるので、より安心感がありました。まあできれば実例において、規則通りのものや、以下同文的な部分も省略せず、徹底的につけてあったらもっと嬉しかったですけれど。

 複合時制については、竹内文法と勝田文法、守備範囲が少しズレているので、両方あると、互いに補えて心強い。

 造語法。これは有難かった。竹内文法書を含め、今まで読んだ本にはほとんどなかったので。造語法というのは、文法のように必ず成り立つというわけではないからか、案外触れられない部分なんですよね。でも造語法が書かれているテキストは、個人的にポイントが高い。経験的に自分で見つけた法則性を確認できるからです。

 時の副詞をいつ「デ格」にし、いつしないのか、そういうこともちゃんと纏めてあるのが嬉しかったですね。「あれ、どうだっけ」と思ったとき、これを見れば分かる、というのは頼もしい。

 人称語尾をa、b、cの三種類に分け、動詞の成り立ちを図示してあるのも分かりやすかった。


 活用の表記も、個人的に、この本の表記が一番好きです。

 ちなみにここで、各本の表記方法を纏めてみます。たとえば《 misiniz/müsünüz/mısınız/musunuz 》の4パターンを纏めて表記するとすると:

mısınız4 (勝田文法

msnz (竹内文法

mİsİnİz (林文法

mi4si4ni4z (今すぐ使えるトルコ語入門


 わたしには、勝田文法の表記が一番スッキリしていて、違和感がなく思え、しかも最後に肩文字で取りうる種類の数を示して注意を促してくれる親切さが気に入りました。読み方も分かりやすいですし(「ムスヌス・フォー」と読めばいい)。

 ただ、《 i/ü/ı/u 》と《 a/e 》の切り替えが両方入った、たとえば《 -ince/-ünce/-ınca/-unca 》の表記はなぜか《 -in4ce 》となっており、これは最後に2を加え、《 -in4ce2 》としたほうが分かりやすいのでは、と思いました。独立系のileように、変化しないeもあるのだし。

 あと、超越形(中立形)は、《 -ir4 / -er2 》という表記になっていましたが、これ、《 -ir6 》と纏めるんじゃダメかなあ、と思った。



 ・・・まあ、こんな表記の仕方を云々できるのも、トルコ語ならでは、ですね。とても外国語の話をしているとは思えない。プログラミング言語か、ってかんじ。

 母音調和だけでもこの調子、まだこの上に子音交替があるのだから、もう呆れてしまいます。



 ・・・といいつつ、この本を読んで、またしても「トルコ語、大好き!」と再確認したのだから、わたしも懲りないヤツです^^。



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