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zoom RSS ポジティブな偏見

<<   作成日時 : 2017/04/10 13:19   >>

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 アラビア語友達(&着物友達)がハラルフード(イスラム教徒向け食品)について書いた記事がすごく良かったので、シェアします。


ハラルフードはヘルシー? ダイエット向け?(砂崎良公式サイト)

 ・ ハラルフードとはそもそもなんぞや

 ・ ハラルフードを巡るトンデモ誤解と正しい理解

がよーく分かる記事です。ぜひご一読を。



 個人的には、ハラルフードに対する見解に限らず、この記事の基礎となる普遍的なモノの見方・考え方にとても共感を覚えました。

 それは、
偏見は、ネガティブであれポジティブであれ偏見
ということです。

 「偏見」というと通常、ネガティブな偏見(非難や中傷)が頭に思い浮かびますが、擁護的であっても、誤った解釈である限り、偏見は偏見。全くその通りだと思いました。

 マスコミは、批判の対象になりやすいイスラム文化に少しでも親しみを感じてもらおうと、イスラム教徒の食べ物であるハラルミールを善意で褒め称えているのかもしれませんが、砂崎さんも書いているとおり、
不当なアゲもサゲも不要です。


 たとえそれが善意に基づいていたとしても、だから読者をミスリードしても良いという言い訳にはならない。その根底にあるのが悪意だろうが善意だろうが、偏見は偏見。マスコミたるもの、そもそも情報を操作しようなどと画策し、誤った情報を垂れ流してはならない。



 マスコミに限らず、個人の判断でもそれは同じ。善意や好意から出たものであっても、事実と異なる理解はただの偏見。誤った理解は自分のためにならない。

 人間、好きなものはヨイショし、嫌いなものは貶めたくなる傾向にあります。だから自分が好きなものや嫌いなものに関して考えるときには特に気をつけなくてはならない。

 わたしは最近、自分の価値判断が、いかに好き嫌いに左右されているかに気づかされてきました。自分のモノの見方は案外、事実よりも、好き嫌いに基づいている。感情を理屈でコーティングし、一見論理的に見せかけてはいるけれど、実のところ、突き詰めてみると、根っこにあるのは単なる好き嫌いだったりします。

 少なくとも、好きなものは温情的に見、嫌いなものはどうしても批判的に見てしまいがちですし、ひとたび「これは良い」と思うと、何から何まで善意に解釈する。ひとたび「これはダメだ」と思うと、アラ捜しに走る。そういう心の動きが、自分の中にあります。

 たとえば政治家。嫌いな政治家がやることは「坊主が憎けりゃ袈裟まで憎い」とばかり、何から何まで批判したくなる。「この人の政策にはたいてい反対だけど、この政策に関しては良いんじゃないか」という見方がなかなかできない。ダメだとなったら徹底的に黒で塗りつぶしてしまうきらいがあります。好きな場合も同様で、良いとなったら徹底的に崇め奉り、批判的に見られなくなってしまう。

 でもそういう「良い」「悪い」にベタッと色分けしたような認識って危険だと思うんです。そうやって安直に色分けしているうちに、事実を見極める目が鈍り、自分の感情にとって都合のいい情報だけ選択してしまいがちだから。

 好き嫌いをはずして物事を公平な目で見るのは非常に難しいこと。完全にそれができるようになるとは自分自身思ってはいません。でも少なくとも、自分の判断が「好き嫌い」に基づいている可能性に気づいておけば、自分の判断を疑ってかかり、慎重になれる気がします。




 もう一つ、この記事を読んで感じたのは、言葉のイメージに頼ると危険だな、ということです。

 「ハラルフードはヘルシーかどうか」という以前に、そもそも「ヘルシーとはなんぞや」と思った。

 実は先日、セルビアの先生が、「日本人にはベジタリアンが多いのかと思った」と言っていたのです。「いやいや、わたしの友達にベジタリアンは一人もいないから」、というと驚いていた。

 なぜ日本人にはベジタリアンが多いと思ったのか理由を尋ねたら、「和食はヘルシーだっていうし、だから野菜しか食べない人が多いのかな、と思った」ですと。おまけに「日本人は豚肉をよく食べる」と言ったらこれまた「ええー! 意外〜! だって豚肉ってヘルシーから最も遠い感じがするじゃない?」ですと。

 先生の頭の中の図式を書き出してみると、

 豚肉 → 高脂肪 → アンヘルシー

 野菜 → 低カロリー・食物繊維 → ヘルシー

 ということになるでしょうが、でも日本人、トンカツとかとんこつラーメンとか、豚肉大好きだよねえ? 「ハラルフードはヘルシー」というのと同様、「日本食はヘルシー」と決め付けるのも、けっこう危うい気がします。 

 肥満が欧米に比べて少ないところを見ると、ある意味ヘルシーと言えるのかもしれませんが、和食は塩分が多く、心臓病などのリスクは高いことを思うと、そういう意味でも必ずしもヘルシーではない。

 では菜食主義ならヘルシーかというと、それも強引すぎる気もします。まあそもそも不思議なことに、ベジタリアンが多いインドの食生活がヘルシーというイメージはあまりないですが。

 ことほど左様に、言葉のイメージというのは単なる「イメージ」にすぎず、そうした印象に頼りすぎると危険。「本当のところ」が見えなくなってしまいます。

 「ヘルシー」という言葉はポジティブな印象を持つだけに、実体が見えず、踊らされやすい。こういう言葉は慎重に取り扱わなくてはならないなあ、とこの記事を読んで思いました。

 要は、砂崎さんが書かれている通り、
 どんな国の料理も衛生的な品をバランスよく、適量食べれば基本ヘルシーで安全ですし、あなたの好み・体質に合えばおいしいでしょう。ハラルフードもそうです。
くらいが良いのだと思います。「これがヘルシー」「あれはアンヘルシー」というより、バランスの問題ですよね。




 料理のみならず、外国の良いところを貪欲に摂取しようとするのは、日本の良き伝統。古くは中国・朝鮮から、近代に入ってからは主に欧米から様々な文化を取り入れてきました。

 その柔軟性自体は素晴らしいことだと思います。ハラルフードを通じて、イスラム圏の文化を理解しようという気持ちもすごく良いことだと思う。

 でもその気もちが先走りすぎると、思わぬ誤解をしてしまいがち。

 旺盛な好奇心を保ちつつ、どうしたら新たに耳に飛び込んできた情報を妄信せずに済むのか。

 すごく考えさせられた記事でした。





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母校で同窓会がありました。本当に楽しかったーーー!!
桜が満開でした。




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