五十肩体験記 その4 痛み止め

 前回の続き。(その1はこちら)

経口薬(ロキソニン)


 リハビリ科でマッサージを受けたその晩から、また痛みで夜眠れなくなりました。長い目でみればきっと快方に向かっているのだろう、これは一時的な痛みなのだろうと希望を抱きつつ、昔歯医者でもらった痛み止めを飲みつつ我慢し続けましたが、リハビリ科へ行ってから五日目、ついに耐えきれなくなって整形外科に駆け込みました。

 予約せずに突然行ったので、四時間以上待ち、病院のロビーの明かりが消えた6時過ぎにやっと診察してもらえました。最初の二時間は家で待機できましたが、それでも長かった。もう泣きそうでした。半分ベソをかきながら、「先生、助けてください」という感じだったと思います。

 その日の医師は最初に診察してくれた若い医師ではなく、前回リハビリ科受診の前に面談した年配の医師でした。「相当辛いようだから痛み止めを処方しますが、あとは担当医師のいる日に来て相談してくださいね」となだめるように言われました。ここは総合病院なので、日によって医師の顔ぶれが違うのです。で、最初に診察してくれた医師が自分の主治医ということになるらしく、他の先生は自分の患者以外にはあまり関わらないようにしているようでした。本当は即効性のある痛み止めの注射でも打ってもらいたかったのですが、薬でさえ頑張って処方してくれている感があったので、注射のことは言い出せませんでした。時間も遅かったですしね。

 これはわたしの勝手な想像ですが、お医者さんの世界にも縄張りみたいなのがあって、他の医師の患者にかかわりすぎると人間関係がうまくいかなくなるのかもしれません。

 なんだ、ただ痛み止めをもらうだけなら、かかりつけの内科の先生に泣きついて、もっと短い待ち時間でゲットできたのに、と思わないでもなかったですが、まあでもとにかく無事痛み止めがゲットできたのは良かったです。病院の近くの調剤薬局はもう閉まっていたので、遠くの調剤薬局まで行き、その日のうちに無事経口薬のロキソニンをゲットしました。昔歯医者でもらった痛み止めがもうなかったので、ホッとしました。これはわたしの場合ですが、ロキソニンって歯の痛みや生理痛には効果絶大。でも五十肩にはそこまでではないみたい。痛みがちょっと軽くなったかなあ、くらいです。それでもないよりはずっとマシ。4時間以上待ったけど、それでも我慢せず病院に行って良かったと思いました。


熱中・集中


 ロキソニンをゲットしてからも、痛みで夜は眠れませんでした。まだ家に残っていた入眠剤でなんとか眠りました。それでも2、3時間すると痛みで目が覚めてしまい、慢性的に寝不足なのですが。

 昼間も痛いのですが、夜よりはずっとマシでした。なぜならば、何かに熱中していると、びっくりするほど痛みを忘れられるからです。

 これは本当に不思議なのですが、何かに熱中していると痛みを感じない。同じくらい痛かった1月もそうでしたが、4時間でも5時間でも、集中が続く限り、痛みを忘れていられる。なので、とにかく熱中できることを探して取り組みました。具体的には、大好きなブロック遊びに熱中しました。とにかく痛みを忘れたい一心で熱中しました。

 ただ、痛みがあまりに強いと、そもそも何かに熱中することができないんですね。痛みに圧倒され、「痛い」ということで頭がいっぱいになってしまう。痛み止めの薬の出番はそんな時。まず薬で痛みを少し和らげると何かに熱中しやすくなりました。

 あと、寝不足だと集中できません。なので、まだ最初の頃は集中で乗り切れたけれど、睡眠不足が累積してくると、昼間も集中できなくなってきました。


注射


 次に病院へ行ったのは痛み止めをもらった10日後くらいのことでした。今度こそ痛み止めの注射を打ってもらおうと思い、今回はちゃんと主治医のいる日を選んで行きました。初診のとき「ひどく痛むようなら注射を打つよ」と言ってくれたので。

 実はわたし、大の注射恐怖症なのですが、苦手な注射も、この痛みに比べたらずっとマシ。とにかくこの痛みから解放されたかった。そこまで追い詰められていたのです。

 ネットで読みかじったところによれば、五十肩の痛み止め注射って、ステロイド、神経ブロック(トリガーポイント注射?)、ヒアルロン酸などいろいろあるようなので、この病院ではどんなのを打ってくれるんだろう?という単純な興味もありました。


 でも、なんでだろう? また自分が予想していたのとは全く違う展開になってしまいました。

 「最近、痛くてたまらないのです」とわたし。

 「リハビリは?」と先生。なにかムスッとしている。

 「この間行ったのですが、ちょっと悪化しているように感じたので、マッサージだけしていただきました。でもそれも良くなかったようで・・・」

 「動かさないと治らないよ」

 「悪化していても、動かしたほうが良いのでしょうか?」

 「動かさないと治らないんだよ。まっ、治らなくたって別にいいけど



 ・・・どういうこと? 治りたいから病院に来ているのに「治らなくても別にいい」ってどういうこと?

 というか、なぜこの先生はこんなに機嫌が悪いんだろう?

 わたしが先生の勧めに反して勝手にリハビリをやめてしまったのを怒っているのだろうか?

 それとも前回、別の先生に薬をもらったのがいけなかったのだろうか?



 でも実は、わたしはそこまで医師の機嫌を気にしていたわけではありませんでした。実はこの診察を待っている間、松葉杖をついた古い廊知り合いとバッタリ会い、こんな話をしたからです。

 「あれ、うさぎさんも整形外科? 主治医だれ? 〇〇先生? あ、じゃあわたしと同じだ。あの先生どう?」

 「いや、まだ一度しか会ってないからよくわからない。診察これからなの」とわたし。

 「そうなんだ。わたしは今終わって帰るとこ。・・・あの先生、わたしのこと、嫌いみたい。今日も機嫌が悪くて」

 「え、なんで?」

 「たぶん他の病院で手術を受けることになったので、怒ってるんでしょ。『なんでここで手術しないの?』って訊くから『わたしは他の持病があるので、その兼ね合いで、その持病でもお世話になっているそちらの病院ですることになりました』って説明したんだけど、気に入らないみたいで」

 「そっかー・・・」


 こんなやり取りがあった後だったので、「この先生はこういう人なんだな」と割り切れたのだと思います。もしここで彼女に会っていなかったら、きっともっとわたしは悩んでいたに違いない。この偶然に感謝です。


 診察では、次の診察の予約の話も出なかったので、この病院とはこれっきりになりました。


貼り薬・湿布(ロキソプロフェンテープ)


 その後ほどなく、健康診断に訪れた別の総合病院で、ついでに整形外科に寄ってみました。ここではセレコキシブという飲み薬と、ロキソプロフェンテープという湿布を処方してくれました。

 ここでも注射を期待したのですが、こちらでは痛み止めの注射というのはやっていないそうです。


 セレコキシブというのはロキソニンより効果が長く続く割と新しめの経口薬みたいで、一日二回飲み続けてくださいとのことでしたが、わたしには合わなかったみたい。一週間飲み続けても効果が感じられなかったので、やめました。

 ロキソプロフェンテープというのは、「経皮吸収型鎮痛・抗炎症剤」と書いてあり、要するに貼るロキソニンみたいなものかなと思いますが、これは良かった。家にあった市販の湿布とはまるで効き目が違い、貼って15分くらい経つと、じーーーん・・・とはっきり効いてくるのが分かります。まあ、完全に痛みを取るところまではいかないものの、なにかに集中できる程度には痛みをとってくれるので、経口薬のロキソニンよりも、こちらの湿布タイプを愛用するようになりました。調剤薬局の話では、経口薬のロキソニンとロキソプロフェンテープを併用しても問題ないとのことでしたが、湿布だけで一応なんとかなっています。

 最近はもう、首の付け根から肩の付け根、二の腕のみならず、肘の下まで痛むことがあるので、同時に3枚くらいあちこちに貼っていることもあります。 

 このロキソプロフェンテープ、すごく伸びが良く、肘などにも貼ってもはがれないし、お風呂に入ってもはがれません。

 ただ唯一の欠点は、肌が荒れる(かぶれる?)こと。24時間貼り続けていると、貼ったところがザラザラしてきて、かゆくなります。

 でも、12時間貼ってから剝がしてしまっても、効果があと12時間持続するので、12時間経ったら剥がしてしまい、肌を休ませるようにしています。



 今もまだ夜となく昼となく痛むものの、二番目の病院でこのロキソプロフェンテープ(ロキソニンテープと同じもの??)を処方してもらってから、かなりQOL(クオリティ・オブ・ライフ)が向上しました。単純に面白いことにしか集中できず、遊びに逃げていた以前と比べ、今はもっと頭を使う、たとえば試験勉強や洋裁、掃除・片付けなどにも集中できるようになりました。

 薬がない状態での痛みは以前とそんなに変わっていないものの、薬と集中でだいぶコントロールできるようになってきています。


 

入浴


 あと温かいお風呂のお湯に浸かっていると、痛みを忘れられます。寝る直前にお風呂に入り、まだ痛みが治まっているうちに入眠剤を飲んで眠ってしまい、途中で起きたらまたお風呂に浸かり、また何とか眠りにつき、また起きてしまったら入浴し・・・という具合で、痛みで2,3時間おきに起きてしまった3月から4月にかけては、夜から朝にかけて3,4回湯舟に浸かっていました。

 最近、二番目の病院でハルシオンを処方してもらってから、痛みで起きる回数が減ったので、入浴回数も減りましたが、何かに集中して取り組むというわけにいかないとき(たとえば夜中や朝起きたばかりのとき)は、今も湯舟に浸かることで乗り切っています。

 動かすのがいいのか安静にしたほうがよいのかという問いと同様、肩を温めてよいのかどうかも分からないのですが、今は長期的な良い悪いは言っていられない。とにかく今、ちょっとでも痛みを取り除きたいのです。



 あともう一回(かな?)続きます



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